弱小バスケ部の奇跡
「ジャンプシュート、って知ってる?」
美凪は、また新しいバスケ用語を言い出した。
経験豊富な未希を見ると、もう顔が『知ってる』と言っていた。
その〝ジャンプシュート〟について、美凪が説明をし始める。
「このシュートはね…」
美凪は言いながら、おそらくそれが〝ジャンプシュート〟であろうシュートを打った。
美凪が放ったボールは、バックボードに当たって見事に決まった。
「今のがジャンプシュートね。このシュートは、相手が目の前にいる時使うの。レイアップじゃブロックされそうな時に、ドリブルからの急ストップで、シュート」
美凪はまたシュートを打った。
次も、見事にリングの中に吸い込まれていった。