弱小バスケ部の奇跡
「ごめん皆っ! 練習する順番間違えたっ!」
見ると、美凪が「ごめん集合!」と手を叩いた。
その声であたし達は再び集合した。
「未希はさすがって感じだからよかったけど、棗と蒼乃と和香のシュート見て、なんで入んないんだろうって不思議だったけど、悪いのはウチだったね、ごめん!」
……えぇ。
そりゃ、今日生まれて初めて打ったシュートですから。
入らないのは当たり前。
いや、マグレで1回くらいは入るもんなのかな?
「ジャンプシュートよりも、まずは遠い距離に慣れるために、ミドルシュートの練習しなきゃ!」
ミドルシュートって、さっきやってたやつか。
あたしは、さっきの美凪を思い出して1人で頷く。