弱小バスケ部の奇跡
あたしも後を追い、全員が美凪の周りに集合した。
「今日は〝フリースロー〟の練習!」
なんかまた新しく単語出てきた。
「フリースローは、シュート時にファウルされた時に打つシュートね」
美凪は、ある1本の線に合わせて立った。
「ファウルされてフリースローが与えられた時は、この線から打つ」
美凪はそう言ってから、なんと跳ばずに、シュートを決めた。
「…あ、ちなみに、ファウルされてなおかつシュート決まったら、フリースローは1本。外したら2本。あ、これは2ポイントエリアからのシュートの場合ね。中学の女バスではなかなかないけど、3ポイントの場合は最大3本」
美羽ちゃんが、1人1人にボールを渡してくれる。
「じゃ、練習始め! まずはミドルと同じ感覚で、跳んで練習してみて」
あたし達はそれぞれゴールに散らばった。