弱小バスケ部の奇跡
31本目にして
「…ふんっ……ふんっ……」
「なにあんた、急にどうしたの?」
我が子を半笑いで見ながら、顔面真っ白のあたしの母さん。
「……んなの、見りゃ、わかるでしょ。…腕立てだ、よ」
シュートは、いくら全身で打つとはいえ、やっぱり多少は腕の力も必要なわけで。
今更ながら、腕立てをやり始めた。
………つーかそれより、
「母さんこそ急にどうしたわけ? 今まで美容とか興味ない的なこと言ってなかった?」
腕立て50回2セットを終えたところで、ちょっと休憩。
………にしても、それはちょっと恐怖だよ母さん。