弱小バスケ部の奇跡
でもまぁ、角度がつくと途端に難しくなるもので。
45°に挑戦中だけど、なかなか決まらない。
さっき奇跡的に1本決まったけど、それ以降はさっぱり。
「っあ! 棗!」
声が聞こえてそっちを見ると、狭い廊下を美凪が走って来た。
「美凪、おはよう」
今は一応昼前なんで、挨拶はおはよう。
「おはようって、棗。いつからいたの!?」
美凪はあたしを、なぜか疑いの目で見る。
いやいやいやいや、なんもやらかしてない!!
ただスリーの練習してただけ!!!