弱小バスケ部の奇跡
「…えと、9時から、スリーの練習、してた………ごめん」
…あれ?
あたしなんで謝ってんの?
「…なぁんだ、よかった」
美凪はホッとしたようにそう言い、自分もボールを手に取った。
「で、どう? スリーは」
美凪は鮮やかにミドルを決めてそう聞いてきた。
「ん、0°は決まるんだけど……45°が、ね、うん、ちょっと決まらないっていうか、うん」
「ふぅん、じゃ、ちょっと見して」
美凪はあたしに打つよう言った。
うぇぇ、今すぐ!?
あたしは45°に立たされた。