弱小バスケ部の奇跡
決まらない。
「今日から2対1をやります」
いつも通りに、シュート練習までのメニューを終えて集合。
美凪が言った。
2対1……?
なんとなく意味合いはわかる。
でも、具体的にどうするのかは謎。
「美羽ちゃん、2対1わかるよね?」
「はい、大丈夫です」
美凪がそう聞くと、美羽ちゃんはしっかりと頷いた。
「よし、じゃあ、ウチと未希と美羽ちゃんで手本やるから! 見てて」
美凪は、未希と美羽ちゃんがオフェンスね、と言った。