弱小バスケ部の奇跡
ラフプレー
「こんにちは、お願いします!」
「「「「お願いします!!!!」」」」
体育館入口にて。
キャプテン美凪に続いて、あたし、蒼乃、和香、未希も挨拶。
両チームで挨拶を交わし、更衣室に荷物を置く。
あたしは、自然と姿を探す。
───千鶴は
シュート練習をするT中バスケ部の中に、それに加わらずドリブルをつく、それらしい後ろ姿を見つける。
「…ち、づる?」
恐る恐る声を掛けてみると、その人はゆっくりと振り返った。
「っやっぱり千鶴だ! 久しぶり!」
「なに気安く話しかけてんの?」
「…え?」
……千鶴…………?
なに、急に
どうしたの。