弱小バスケ部の奇跡
好敵手
翌日、土曜、朝7時40分。
「おっはよー棗ちゃん!」
「んー…おはよ………す…」
「棗ちゃん起きてー」
……いやあたし、頑張ったよ。
だって7時に起きたし。
いつもより30分も早く起きたよ。
「ほら、バス来たよ!」
美凪達とは反対方向に住んでるあたし達。
ここからバスに乗るのは今日は2人だけ。
前のT中の時はこっから乗った方が近かったからみんなこっから乗ったけど。
今日はあたし達が向こう乗ればいいんだけど、ちょっとそれは勘弁。
あたしどんだけ早く起きればいいの。
あたしは蒼乃に介護されてるような恰好でバスに乗り込んだ。