弱小バスケ部の奇跡






帰ってきた和香は少し元気になっていた。



「もう、和香体力ないからさ〜。すぐ疲れちゃうの。ダメだね、和香」



和香は、へへっ、と笑ったあと、よし、と両頬を叩いた。


「ラスト1クォーター、頑張るぞーッ!」



………大丈夫かな、ほんとに。


和香のことだから、笑顔の裏側で無理してそう………





「始めます!」


不安に思いながらも、あたしは審判の声で再びコートに戻った。





< 282 / 332 >

この作品をシェア

pagetop