弱小バスケ部の奇跡
放課後。
「おい、高柳、ちょっといいか?」
教室を出るところ、未希の彼氏である中田に声をかけられた。
「…あ、大谷も、加藤も」
中田に集められたあたし達は、そのまま教室で話をされた。
───それは、もう、
『バスケ部は終わりだ』と、
頭を何かで強く殴られたような痛みと共に
あたしの体に重くのしかかった。
「…昨日の夜、未希からメール来て………それで、
バスケ部を辞めたいって、言ってきた」