弱小バスケ部の奇跡





「行って、話して、明日なんとしてでも部活来てもらう!」


「美凪……」




言い終わると、美凪は昇降口に走っていく。


「っ待って美凪っ!」



あたしが呼び止めると、美凪は顔だけ振り返った。



「……あたしも、行っていい?」



あたし、言い合いになったけど、本当はそんなことじゃない。

もっと他に、言いたいことがある。



だってあたしは、未希のこと、すごい尊敬してたから。




「………いいよ。行こう」


「っ! ありがとう」


「美凪ちゃん!」


今度は蒼乃が美凪を呼んだ。



「…あの、私は、和香ちゃんのとこ行ってくるね。明日、部活来てもらうように」





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