弱小バスケ部の奇跡





603号室。


しっかりと『原』と書かれている。




〝ピンポン〟


今の空気には不似合いな、軽やかなメロディーが鳴る。




〝ガチャ〟

「………」


「あっ、未希」



顔を出した未希は、心底ウザそうな顔をしてあたし達を見た。




「…なに、バスケ部部長さんとエース・スリーポインターさんがウチになんの用」


「ッ!?」



他人行儀なこの感じ。


なにこれ………許せない…………





< 296 / 332 >

この作品をシェア

pagetop