弱小バスケ部の奇跡





「未希……っ、ごめんね……あたし、あの時、酷いこと言って………っ」



ちゃんと言ったつもりだったけど、最後の方は上手く言葉にならなかった。





あたしの背中に、誰かの手のひらが載っかった。



「……ううん、ウチこそ、ごめん……! ウチ、なんかもう、わけわかんなくなっちゃって………っ」



未希の手のひら。


あたしよりも大きなその手は、確かに、温かかった。










「……じゃあ、また明日」


「うん。なんか、わざわざ来させちゃってごめんね」


「気にしないで!」


「…ありがとう」







………ねぇ未希、ありがとう。


そして、






絶対勝とうね。




< 301 / 332 >

この作品をシェア

pagetop