弱小バスケ部の奇跡
「未希……っ、ごめんね……あたし、あの時、酷いこと言って………っ」
ちゃんと言ったつもりだったけど、最後の方は上手く言葉にならなかった。
あたしの背中に、誰かの手のひらが載っかった。
「……ううん、ウチこそ、ごめん……! ウチ、なんかもう、わけわかんなくなっちゃって………っ」
未希の手のひら。
あたしよりも大きなその手は、確かに、温かかった。
「……じゃあ、また明日」
「うん。なんか、わざわざ来させちゃってごめんね」
「気にしないで!」
「…ありがとう」
………ねぇ未希、ありがとう。
そして、
絶対勝とうね。