弱小バスケ部の奇跡
「ちょっと、棗、和香、蒼乃。来て」
未希があたし達を呼んだ。
「…見ての通り、美凪はあんまり動けなくなる。美凪の分を、誰がカバーする?」
………そんなの、決まってんじゃん。
「「「みんなで。美凪の大きな荷物は、みんなで分け合う」」」
「よし! 頑張ろう」
「「「はいッ!!!」」」
「美凪、あんまり無理しないで」
「…ごめん、ほんと。こんな大事な時に……」
「「「「大丈夫! 任せて! 美凪の大きな荷物は、みんなで分け合っていくから!!」」」」
それを聞いた美凪は、一瞬目を見開いて、すぐに笑った。
「…ありがと……!!」
あたし達はきっと、いいチームになれてるよね?