弱小バスケ部の奇跡
しかし、点差は広がるどころか縮まるばかり。
10点差以上あったのに、今は、
───73対70。
残り時間、
───2分50秒。
まずい、なんとかしないと…………!!
しかし、あたし達はなにもできないまま、時間だけが過ぎて行く。
チームプレーも、なかなか決まらなくなっていた。
「ファイトM中ーーーーッッッッ!!!」
観客席から、誰かが叫んだ。
そうだ、頑張らなきゃ。
最後だよ。
このメンバーでバスケができるのは、今日で最後なんだよ───