弱小バスケ部の奇跡
時間は残酷だ。
待ってはくれない。
残り時間は、ついに1分を切った。
そして、最悪なことにT中ボール。
なんとかカットして、あたし達のボールにして、そして、シュート決めなきゃ……!
勝つためには、あと3点必要だ。
そんな、2本もシュートなんか、決めれるのか?
この状況で…………
みんな、もう足が止まってきてる。
まずい、このままじゃ、本当に───
「先輩ッ! 残り20秒ですよッッ!!」
嘘だ……………ッッッッ
あたし達、最初で最後のこの試合で、負けて終わるの───?
そんなの、
絶ッッッッッ対に
嫌だ………ッッッッッ!!!!!