弱小バスケ部の奇跡
数日後の部活にて。
「ちょっと聞いてちょっと聞いて♪」
「テンション高ぇぞおい」
早速未希にツッコまれる。
「あっれぇ? 棗ちゃんがハイテンションなんて珍しーっ! なんかあったの?」
「黙っとけアホ」
「ひどっ」
珍しいとは、失礼な。
「えっ、棗ちゃんどしたの?」
蒼乃が目をキラキラ輝かす。
ほらごらん、和香さん。
この純粋で可愛らしい瞳を。
「なに隠してんのー? キャプテンには言いなさ「じゃじゃじゃじゃーーーーん!」
美凪、ごめんね。
これ以上待たせたら悪いから。