弱小バスケ部の奇跡
まだ懐いてはくれそうにないけど、前よりかはマシな気がする。
「じゃあ次! 対面パス!」
「「「「はいッ!!!!」」」」
因みにですが、この練習メニューは、美凪、未希、そして経験者である美羽ちゃんの3人で組んだんだそう。
よくまぁ、そんなね。
あたしゃ無理だね。
やったらどうなるかわかんないよ。
「で、ペア組むんだけど…5人で1人余るから……」
「私、やりましょうか?」
小さく手を上げた美羽ちゃん。
「やったーっ! 美羽ちゃん一緒にやろ♪」
「…あ、はい!」
いつにも増してテンションアゲアゲMAXな和香。
若干引きぎみの美羽ちゃんの手を握り、腕をぶんぶんと上下させる。
美羽ちゃん……笑ってるけど痛そうね。
そのバカに、痛いって蹴り飛ばしてもよろしくってよ?