弱小バスケ部の奇跡





「……なによ」


ちょっと不機嫌ぎみに言ってみる。




それで美凪はついに、なぜか笑い出した。




「っはぁ?!」


「ふはは…っごめんごめん」



なんだコイツ。

やな感じ。



えーえー、どーせあたしのドリブルは笑えるくらい変ですよーだ。





「…棗」


「……ん」




ダメ出しでしょ。


遠慮しないで、さっさと言ってよ。







「棗、上手いね」


「……はっ?」




え、なに、からかってんの?


お世辞? いーよそーゆーの。

いらない。





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