弱小バスケ部の奇跡
あたし達の目の前に飛び込んできたのは、なんと、明るい体育館。
大きなライトが何個も付いていて、オレンジ色の光を体育館中に放っている。
そして、外からの光を遮断する遮光カーテンまで。
驚くのはこれだけじゃない。
さらには、コートのラインまでもが綺麗に貼り替えられている。
すごいよ………!!!!
「私達からの、気持ちです」
「あっ、校長先生!」
蒼乃が振り返りそう言った。
そこには、穏やかに笑う校長。
「君達には、本当に頑張ってもらいたい。私達は、そのお手伝いをさせてもらったまでですよ」
「ありがとう、ございます…!」
美凪が深々と頭を下げる。
あたし達も、続いて頭を下げる。