弱小バスケ部の奇跡
baske 6
あたしの武器!?
───6月8日。
過ぎて欲しくない時間ほど、あっという間に過ぎていく。
7月7日の中体連まで、もう1ヶ月をきった。
「集合ーッ」
「「「「はいッ!!!!」」」」
約10分間のフットワークを終えたあたし達は、美凪の声で集合した。
「皆、もう、中体連まで1ヶ月きってる」
ごくりと息をのむ。
1ヶ月後の今日、あたし達は、もう、M中バスケ部じゃなくなってる。
バラバラで、それぞれの新しい中学に通ってる。
あたし達は、もう、1ヶ月も一緒にいられないんだ───
「今日から、練習内容を濃くします。この1ヶ月で、ウチらがどこまでいけるか。皆、頑張ろう!」
「「「「はいッ!!!!」」」」
「先輩、頑張ってください! 私も精一杯頑張ります!」
美羽ちゃんも気合いの入った表情でそう言う。