弱小バスケ部の奇跡
baske 6

あたしの武器!?






───6月8日。



過ぎて欲しくない時間ほど、あっという間に過ぎていく。





7月7日の中体連まで、もう1ヶ月をきった。







「集合ーッ」


「「「「はいッ!!!!」」」」



約10分間のフットワークを終えたあたし達は、美凪の声で集合した。




「皆、もう、中体連まで1ヶ月きってる」



ごくりと息をのむ。





1ヶ月後の今日、あたし達は、もう、M中バスケ部じゃなくなってる。

バラバラで、それぞれの新しい中学に通ってる。





あたし達は、もう、1ヶ月も一緒にいられないんだ───





「今日から、練習内容を濃くします。この1ヶ月で、ウチらがどこまでいけるか。皆、頑張ろう!」


「「「「はいッ!!!!」」」」


「先輩、頑張ってください! 私も精一杯頑張ります!」



美羽ちゃんも気合いの入った表情でそう言う。





< 87 / 332 >

この作品をシェア

pagetop