君だけの星へ
「ちょっと、高柳」
「あ、『タカヤナギ』って長くて言いにくいし、『星佳』でいいよ」
「……星佳、あのさ」
「うわー、桐生くん順応早いね」
「………」
だめだ俺。この女苦手だ。
そう頭の中で完結し、すぐ横にいる彼女を無視して机に伏せた。
なのに懲りずに、星佳は話しかけてくる。
「ねー、桐生くーん?」
「………」
「私もね、『星の王子様』好きだよ。っていうかね、星が好きなんだー」
「………」
「ほら私の名前、『星佳』でしょ? だからちっちゃいときから、星にばっかり興味持ってたの」
そこまで彼女が言ったところで、俺はパッと顔をあげた。
やはりすぐそばには、小首をかしげる星佳の姿があって。
「……俺も、星が好きだけど」
不機嫌ながらも俺がそう言うと、彼女はにっこりと、至極楽しげな笑みを浮かべた。
「これからよろしくね? 桐生くん」
「あ、『タカヤナギ』って長くて言いにくいし、『星佳』でいいよ」
「……星佳、あのさ」
「うわー、桐生くん順応早いね」
「………」
だめだ俺。この女苦手だ。
そう頭の中で完結し、すぐ横にいる彼女を無視して机に伏せた。
なのに懲りずに、星佳は話しかけてくる。
「ねー、桐生くーん?」
「………」
「私もね、『星の王子様』好きだよ。っていうかね、星が好きなんだー」
「………」
「ほら私の名前、『星佳』でしょ? だからちっちゃいときから、星にばっかり興味持ってたの」
そこまで彼女が言ったところで、俺はパッと顔をあげた。
やはりすぐそばには、小首をかしげる星佳の姿があって。
「……俺も、星が好きだけど」
不機嫌ながらも俺がそう言うと、彼女はにっこりと、至極楽しげな笑みを浮かべた。
「これからよろしくね? 桐生くん」