君だけの星へ
「……まずは、ごめん。あれきり、何の連絡もしないで」
そう言った桐生さんに、わたしは声を出さないままぶんぶんと顔を横に振った。
だってつながりを切ったのは、わたしの方だ。
桐生さんが謝ることなんて、どこにもない。
そうやって否定するわたしを見て、彼はまた一瞬、つらそうに顔を歪めた。
そして再度、口を開く。
「俺な、家庭教師の仕事辞めたんだ。それで、新しい就職先も決めた」
「え……」
「俺が通ってた、大学。世話になった先生が口をきいてくれて、そこで先生の研究を手伝えることになったんだ」
「研究、って、星の……?」
「ああ」
そこで彼は、ようやくうれしそうな笑みを見せた。
「……4年前のあの日から、俺は趣味以上で、星に関わろうと思えなくなっていたけど……」
「………」
「でもおまえのおかげで、また前みたいに、もっと星に関わって生きていこうと思えた。……ありがとう」
そう言った桐生さんに、わたしは声を出さないままぶんぶんと顔を横に振った。
だってつながりを切ったのは、わたしの方だ。
桐生さんが謝ることなんて、どこにもない。
そうやって否定するわたしを見て、彼はまた一瞬、つらそうに顔を歪めた。
そして再度、口を開く。
「俺な、家庭教師の仕事辞めたんだ。それで、新しい就職先も決めた」
「え……」
「俺が通ってた、大学。世話になった先生が口をきいてくれて、そこで先生の研究を手伝えることになったんだ」
「研究、って、星の……?」
「ああ」
そこで彼は、ようやくうれしそうな笑みを見せた。
「……4年前のあの日から、俺は趣味以上で、星に関わろうと思えなくなっていたけど……」
「………」
「でもおまえのおかげで、また前みたいに、もっと星に関わって生きていこうと思えた。……ありがとう」