君だけの星へ
「だから──そういうの、いいと思います」
言いながら微笑んで、わたしは桐生さんを見上げた。
熱くなるのも、他の人に厳しくあたっちゃうのも、星が大好きだから。
大好きで、大切なものだから。
それってすっごく、素敵なことだと思うんです。
わたしを見下ろしている桐生さんは、驚いたように目を瞠っていて。
だけども不意に、ふっと表情を緩ませた。
「……望月って……」
その続きを言う前に、くしゃりと髪を撫でられる。
自分とは全然違う大きな手に、ドキ、と思わず心臓がはねてしまったのは、内緒の話。
結局、後に続く言葉は聞けずじまいで。
「……ふふふ」
「なに笑ってんだコラ」
「ぎゃ! あああ頭をわし掴まないで……!」
「ははは」
「に゙ゃー!」
だけどいつもより、人間らしい表情を見せてくれた桐生さんがうれしかったから。
わたしはあえて、気にしていないフリをしたんだ。
言いながら微笑んで、わたしは桐生さんを見上げた。
熱くなるのも、他の人に厳しくあたっちゃうのも、星が大好きだから。
大好きで、大切なものだから。
それってすっごく、素敵なことだと思うんです。
わたしを見下ろしている桐生さんは、驚いたように目を瞠っていて。
だけども不意に、ふっと表情を緩ませた。
「……望月って……」
その続きを言う前に、くしゃりと髪を撫でられる。
自分とは全然違う大きな手に、ドキ、と思わず心臓がはねてしまったのは、内緒の話。
結局、後に続く言葉は聞けずじまいで。
「……ふふふ」
「なに笑ってんだコラ」
「ぎゃ! あああ頭をわし掴まないで……!」
「ははは」
「に゙ゃー!」
だけどいつもより、人間らしい表情を見せてくれた桐生さんがうれしかったから。
わたしはあえて、気にしていないフリをしたんだ。