僕と再婚して下さい。

「舞の離婚した理由って何かな？ってね」

「……」

「オレを本気で嫌いになって離婚したわけではないよな？」

「……」

「もしそうなら、舞はオレが会いにきた時点で追い返してるハズだし。
今、こんなふうに抱きしめられたりしてない、よな？」

「……洋介。昔のことほじくり返すのやめよう」


そう言いながら、洋介から体を離した。


「舞、オレは本当のこと聞く権利はないのかよ？」

「あたしは洋介と合わないと思ったから、離婚したの」

「……」


今度は洋介が黙り込んだ。

重い空気を変えたくて、あたしは全く別のことを口にしていた。