僕と再婚して下さい。
同じベッドの上に洋介と同じ仰向けになって、天井を眺める。

布団の中に入ってから、あたし達は会話がなかった。

かれこれ、10分は経過してると思う。

洋介起きてる。

何となく気配でそんな気がしていた。


あたしは洋介に背を向け、横向きの体勢になった。
 

すると──。


洋介も横向きになり、あたしを後ろから抱きしめてきた。

心臓がバクバク言い始めた。

どいうつもり?


「何でそっち向いて寝るんだよ?」

「べ…別に意味はないよ」


あたしは背を向けたまま言う。
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