僕と再婚して下さい。
「駐車場ならあるよ。解約してないから」

「…そう」


駐車場も解約してないなんて、初耳だった。

駐車場代、二台分払ってるなんてもったいないことしてるんだから。


「だから、舞、家上がって行けよ、な?」

「分かった」


断る理由が見つからなくて、返事してしまった。



洋介が解約せずにいてくれた駐車場に車を停める。

隣には洋介の車が停まっていた。

まさか、自分がまたこのマンションに来ることになるなんて。

そんなこと思いながら、家へ向かった。



「入って」

洋介が玄関のドアを開けた。

あたしは、緊張気味に足を踏み入れた。
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