僕と再婚して下さい。


でも、リビングに入るなり、緊張感なんて吹っ飛んでしまった。


「洋介! 何これー!」

「何って見ての通りだろ?」

「てか、汚い部屋でよく生活してるわね!」

「掃除する時間ないんだよ」

「……」

「オレ着替えてくるから」


洋介はそう言い残して、別の部屋へ行ってしまった。(ちなみに、洋介はスーツで帰ってきた。例の部屋着は、また置いてきた)


愕然として、あきらかに掃除されていないリビングを見回した。


テーブルの上には、缶コーヒーやペットボトル。

灰皿は吸い殻がたまりまくっている。

灰がテーブルの上に飛び散っていた。
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