僕と再婚して下さい。
洋介は大ざっぱな性格。

部屋は散らかっているだろうなとは思っていたけど。

ここまでヒドイとは。

この空間ではくつろげない。

いや、くつろぎたくない。


あたしは、肩にかけていたバッグを下ろした。

手に持っていた、車の鍵をテーブルの上に置く。

そして、缶やペットボトルを集める。


「舞、掃除してくれてるのか?」

「そのつもりで、家に上げたんでしょ?」

「いや。そいうつもりはなかったけど、舞ならしてくれるかなとは思ってた」

「元我が家だもん。こんなに散らかってたら、部屋がかわいそうだから、掃除してあげる」

「サンキュー。オレ、オイル交換行ってくるよ」

そう言って、洋介はあたしの車の鍵を手に取った。
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