僕と再婚して下さい。
そして──

あたしは流されるようにして、近くの牛丼屋さんへ。

あー! 何でこうなるのよー!




牛丼屋さんは空(す)いていて。

学生らしき人が数人いるだけだった。


あたしも洋介も、牛丼と豚汁を注文。


「やっぱり、誰かと食う飯っていいな」

「いつも1人ってことはないでしょ?」

「たまに、同僚と行くくらいだよ」

そう言って、洋介は豚汁の汁を飲む。

「洋介、離婚してから、外食ばっかりってことはないよね?」

「ほとんど外食。たまに母さんが差し入れ持ってくるくらい」

「そっか…」

「1人暮らしのオレの食生活気にしてくれたんだ?」
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