僕と再婚して下さい。
愕然とするしかなかった。

洋介に打ち明けていなかったのが救いだった。



『舞、元気ないな』

『そうかな?』


流産してから数日後。

夜ご飯を食べている途中、元気がないと言われてしまった。

あたしはとぼけるしかなかった。

洋介に流産のこと打ち明けようか。

そんな思いもよぎったけど、洋介の悲しい顔を見たくなくて言えなかった。



二度目の流産から数ヶ月後。

洋介の親戚の結婚式に参加することになった。

挙式を終え二次会の時。

あたしは散々な目に合った。


『洋介と舞ちゃんって、結婚してもう何年目になるの?』


洋介の親戚のおばさんが聞いてきた。
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