僕と再婚して下さい。
「受付け行ってくるから、舞ちゃんここで待ってて」

「はい」


川崎さんは、受付けのカウンターへ行ってしまった。

受付けの人と何か話しているのが見える。

それから、男性のホテルマンを連れて戻ってきた。



そして、ホテルマンに部屋まで案内され──。

とうとう部屋の前まで来てしまった。



「──では、ごゆっくりどうぞ」


そう言い残して、ホテルマンの人がいなくなる。


ごゆっくりって……。

なんて悠長なこと言ってくれてるんだ!


ガチャっ。


川崎さんが、カードキーを差し込みドアを開けた。




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