僕と再婚して下さい。

02




東京ドームは、たくさんの人人人だった。



あの後、あたし達はホテルから東京ドームに向かった。

でも入場時間まではもう少し時間があったから、周辺をぶらぶらして過ごした。


そして、入場時間がきて、たった今、東京ドームの中へ入ったところ。


「おーっ。けっこういい席だな」


席を見つけた慎吾が明るく言いながら座った。

あたしも隣に座る。

席は一塁側で割と近いところから、試合観戦が出来る。


「想像以上にいい席ですね」

「舞、また敬語になってる」

「あっ……」


あたしは、慎吾と呼び捨て出来るようになったのに。

いつまでも敬語が抜けない。








< 209 / 394 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop