僕と再婚して下さい。
「この弁当、選手の大好物がおかずで入ってるんだって」

「へぇ。そうなんだ」


そう言って、お弁当の蓋を開けた。


唐揚げに玉子焼きにエビフライにその他もろもろ。

どれも美味しそう!


「何か自分と同じ物が好きなんだって思うと、勝手に選手達に親近感わいちゃうね」

「それが狙いなのかもな。親しみやすいメニューばっかだもんな」

「わー。おにぎりが野球ボールになってて可愛い!」

「良かった。舞が喜んでくれて」


慎吾が笑みを浮かべた。

あたしは気まずい空気を感じなくなり、ホッとしていた。
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