僕と再婚して下さい。
だって、元々自分で出すつもりだったし。

さすがに気軽に財布を受け取るわけにはいかない。


「好意は素直に受けとくもんだぞ」

そう言って、慎吾はあたしに財布を握らせた。

ここまでされたら、慎吾の好意を無視するわけにもいかず……。

結局、慎吾のおごりという形になってしまった。

しかも、デザート系の物だけのつもりが、フード系の物までちゃっかり買ってしまった。(慎吾が食べたいと言ったのもあるけど)



客席に戻り、スコアボードを見ると、まだどちらのチームも点が入っていなかった。

試合は六回表の途中。















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