僕と再婚して下さい。
そういえば、慎吾はどこにいるんだろう?

辺りをキョロキョロ見回していると、慎吾が歩いてくるのが見えた。

あたしが手を振ると気付いて駆け寄ってきてくれた。


「舞、お腹大丈夫か?」

「ねぇ、試合終わったの?」


あたしと慎吾はほぼ同時に口を開いていた。


「試合は終わったよ。サヨナラホームランだった」

「そうなんだ……」


トイレにいる間に試合が終わってしまうなんて。

どんだけ運を持ち合わせてないのよ。

てか、東京ドームに何しに来たんだか。

ガックリと肩を落としてしまった。
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