僕と再婚して下さい。
──こんなことがあった後、慎吾がシャワーを浴びて、ホテルのレストランで朝食を取った。
バイキング形式だったから、何を食べようか迷っていたら、
「腹下さない程度に食べろよ」と、慎吾にからかわれてしまった。
朝食を終えると部屋に戻り、早々とチェックアウトすることにした。
「舞、忘れ物はない?」
「うん」
念の為、部屋を見渡す。
忘れ物という程の荷物はないんだけどね。
「じゃあ行こうか?」と、慎吾に言われて部屋を出た。
エレベーターでフロントまで降りて、慎吾がチェックアウトの手続きを済ませて、あたし達はホテルを後にした。