僕と再婚して下さい。
───翌日。
会社に着くと人事部の知り合いに頼んで、川崎慎吾の部署を調べてもらった。
そして事務所の内線であいつに電話をした。(もちろん仕事が始まる前に)
「まさか、内線使ってかけてくるなんて考えていませんでしたよ」
あいつは電話の向こうで苦笑いをしているようだった。
「──で、用件は何ですか?」
「内線使って話せる内容じゃないことくらい、分かるだろ?」
「そうですね。じゃあ今日の夕方でもいいですか?」
「そうだな。会社の屋上で待ってる」
オレはそう言い残して、さっさと電話を切った。