僕と再婚して下さい。
「もう、洋介さんも押し倒すくらいすればいいのに~」

「好き勝手言わないでよ」

「で、舞は復縁考えてるの?」

「あたしは……」

返事に詰まってしまう。


「そういえば、舞、川崎さんとは何もないんだっけ?」

「川崎さん…?」


ほんの少し考えて思い出す。


「その感じだと何もなさそうねー」

「もう連絡もこなくなったから」

あたしが、そう言った時、注文していたメニューが運ばれてきた。


川崎さんか……

久しぶりに聞く名前だった。
< 28 / 394 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop