僕と再婚して下さい。
ところが───

居酒屋に行くと、男の人も4人来ていたのだ。

つまり合コンだった。


『弥生、どいうつもり?』

『ごめん! 騙すつもりはなかったの! 舞が離婚してふさぎ込んでるみたいだったから』

『……』

『離婚してすぐに新しい恋なんて無理ってのは分かるよ。
でも、大人数で飲むのって、けっこう元気になれるから』


あたしは怒る気にはなれなかった。

弥生はあたしの心配をしてくれていたのだから。


その日は弥生の気遣いに感謝して。

とことん楽しむことにした。


そして、適当に会話に加わりながら飲み食いしていたら──

あたしの隣に1人の男の人が座った。
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