僕と再婚して下さい。
舞と川崎が一緒にいたのだ……。

2人は視線に気付いてこっちを見た。


「舞」

「洋介……」


舞は気まずそうに俯いた。


「澤村さん、おはようございます」

「……」


川崎の爽やかな挨拶に答える余裕なんてない。


舞は私服姿で素ッピンだった。手にはパンと飲み物を持っていた。

川崎はスーツ姿で仕事に行く格好をしている。

一体どいうことだよ?


「舞、急がないと遅刻するぞ」

「うん」


それから、舞と川崎は会計を済ませて店を出て行く。

オレはもちろん追いかけた。
< 311 / 394 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop