僕と再婚して下さい。
泊まった──。

この言葉に心臓が凍りつきそうになってしまう。

そんなオレの状態を知らない川崎は説明を続けた。


「今朝、寝坊したんです。舞が家に帰って朝ご飯食べる時間も昼の弁当作る時間もないから、ここに寄ったんですよ」

「……」


何を川崎は言っているんだろう?

あまりのショックに気が狂いそうだった。

掴んでいた舞の腕を離す。

体に力が入らなくなってしまった。


「舞、行こう」


川崎が舞を促すようにして車に乗せた。

そして、あっという間に2人はいなくなってしまった。


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