僕と再婚して下さい。
「今からそっちに行くよ」と、言い残して電話を切った。




舞の実家に着くと、舞のお母さんがいつもと変わらない笑顔で迎えてくれた。

もしかしたらここに来るのも最後かもしれない……。

そう思うと胸が痛んだ。


「すみません。夕飯時にお邪魔して」

「いいのよ気にしないで。上がって」


そして、家の中に上がらせてもらうと、舞がいるであろう二階部屋へ直行する。


「舞、入るぞ」

ドアを開けようとしたが、鍵が中からかかっている。


「おい!開けろよ!」

ドンドンとドアを叩く。






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