僕と再婚して下さい。
だけど、誰かに出来事を話すことで、現実を少しずつ受け入れていくことも大事なことだったりするのだ。


「辛いだろうけど、少しは飲み食いしないと。毎日、暑い日が続いてるんだし体が持たないよ」

「さすが看護師さんですね」

「いやいや。一般論だから」


彩さんは苦笑いを浮かべた。



でも、結局──。

この日もほとんど何も食べれられなかった。

ビールからお茶に変えて、ずっとお茶ばかり飲んでいたような気がする。

舞がこんなオレの姿を同情して側にいてくれるだろうか?

なんて打算的な考えをしてしまう。

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