僕と再婚して下さい。
「──洋介君、あたしで良かったら、いつでも弱音吐いていいからね」
居酒屋を出て、彩さんのアパートまで送っている途中、彩さんが言う。
「やっぱ、あたしじゃ全然役に立たないかな?」
「そんなことないです。今日聞いてくれただけでもありがたいなって思ってます」
「そう」
こんな会話しているうちに、あっという間に彩さんのアパート前に着いてしまった。
オレ達は向き合う。
「今度は居酒屋以外の場所で会えるかな?」
「……」
「気分転換にどう? って、あたしが洋介君と一緒にいたいだけなんだけどね」