僕と再婚して下さい。
舞だって新しい恋をしている。

オレだって新しい恋をしよう。

前を向かなくていけないんだ。


「彩さん、今度はオレから連絡しますよ」

「本当に?」

「嘘は言いません」

「じゃあ楽しみに待ってるね」


オレは笑顔で頷いた。





───それから、オレと彩さんは何度かデートらしきものをした。



映画を観に行ったり。食事(結局、居酒屋)をしたり。

水族館や動物園にも行った。


洋介君と呼ばれていたけど、洋介と呼ばれるようになった。

オレも彩さんから彩と呼ぶようになって、敬語もすっかり抜けた。

ハタから見ればオレ達は恋人同士に見えるハズ。




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