僕と再婚して下さい。
あたしが黙ったままでいると、「とりあえず戻ろうか?」と川崎さんは言った。




結局──

川崎さんにしつこく連絡先を聞かれ教えてしまった。



合コンがお開きになった後。

川崎さんが家まで送ってくれることになった。



夜道を川崎さんと肩を並べて歩く。



『はー。久しぶりに飲んだ~』

『舞ちゃん、酔ってるだろ?』

『へへ』

『可愛いな、舞ちゃん』

『もう~、そんなこと言っても何もあげませんよ。
一体、何人の女の子に同じこと言ったんですか?』

『オレそんなに遊んでないよ』


川崎さんは苦笑いをした。


そして、ピタッと足を止めた。
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