僕と再婚して下さい。
結局、どこに住んでるのか聞けずじまいだったし。

もしかしたら、本当に彼女と一緒に住んでるのかも。

やだやだ。これ以上は想像したくない。

胸が苦しくなるだけだもん。

久しぶりに聞いた洋介の声。

今更ドキドキしてきた。


今日は物件探しはやめにしよう。

雑誌を手に取りベッドに横になった。


でも、ちっとも読むということに集中出来ない。

洋介の声が消えてくれない。耳に残っている。

そして会いたくなってしまった……。

洋介には彼女がいるんだから、あたしなんて邪魔なだけだ。



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