僕と再婚して下さい。
「この先ずっと住むんだから、持ち家の方がいいだろ?」

「うん」


洋介がそこまで考えてくれていたとは……。

嬉しさがこみ上げてくる。


「すぐ見つかるかな?」

「見つかるよ。オレどこの会社で働いてると思ってるんだよ? 大手の建設会社だぞ。いい物件、沢山知ってるんだぞ。今日会社に行って調べてくるから」

「楽しみにしてるよ」


──こんな会話をしているうちに、会社に着いてしまった。



「それじゃあ、行ってきます」

「行ってらっしゃい」

洋介はチュッとあたしの唇にキスをした。

思わずキョロキョロ辺りを見回す。
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